はぐれハラダーソン

自転車旅ブログ

【モンゴル】ウランバートル→フブスグル湖 自転車旅 vol.12

【ハトガル → ムルン】

ハトガルからムルンへ戻り、ムルンからウランバートルへはバス輪行で戻る事にした。バスのチケットはMSゲストハウスのマネジャーにインターネットで取ってもらった。料金は2400円ぐらい。ネットでの支払いがモンゴル人のみが決済できるシステムになっているみたいで、外国人はネットから買うことができないみたい。(後から聞いた話)この時期(8月下旬)はモンゴル人も夏休みでバスはだいたい満席になるみたいなので、ネットで先にチケットが購入できたのは本当に良かった。

MSゲストハウスを出る時に、スタッフのみんなから別れの挨拶をされた。本当にMSゲストハウスにはお世話になった。ありがとう。

ハトガルを昼頃に出たが、追い風だったのもあって、あっという間に100km走り、夕方にはムルンに到着した。ハトガルで出会った京大のサイクリング部の5人組とムルンでも再会したので、夜ご飯を一緒に食べた。彼らの話はとても面白くて興味深かった。色々と貴重な情報を教えてもらえて本当に良かった。

深夜バス輪行【ムルン → ウランバートル

ムルンのホテルに宿泊して、日本に帰る準備をした。汚れた自転車を軽く清掃してから分解した。フォークも抜いたので、行きよりもだいぶコンパクトになった。

コンパクトにはなったが重さは変わらないので重い。行きと同じく22kgぐらい。全ての荷物を担いで、ムルンのバスターミナルへ向かった。

ムルンのバスターミナルに19時半前に到着。バスはムルンを20時に出発して、朝の8時に到着する予定。MSゲストハウスでチケットを印刷してくれていたので、それを見せて自分が乗るバスを教えてもらった。

自転車はバスの下の荷物置き場に入れてもらう。追加料金で10000tg(約400円)を支払った。現地の人でも荷物の多い人は追加料金を支払っていたので、旅行者だけではないようだった。ただ、バスのスタッフたちは横柄で無愛想。さらに荷物の扱いも雑。追加料金もただ「マネ!マネー!」というだけでいくら払えば良いのかもわからなかった。

20時の出発前になると、バスにどんどん人が乗って来て満席になった。座席は小さめで、自分の隣には太めの若い男性が座って来たので終始窮屈だった。

ムルンからボルガンまでは自転車で走ってきた道と一緒なので、窓の外の風景を見ながら、あの場所でキャンプしたとか、あそこの食堂で食事したとか思い返していた。

バスは2時間ほど走って、ご飯休憩になった。お腹は全然空いていなかったので、トイレだけ行って、何も食べなかった。ちなみに、ここはムルンへ向かう途中に、ご飯をテイクアウトしてもらったレストランだっだ。

30分ほど、休憩して再出発。もうあたりは真っ暗。隣の太った若い男性が眠って、自分の肩に寄りかかって来て辛かった。なかなか眠れなかったので、音楽を聴きながらボルガンまでの道のりを思い出していた。

ボルガンの町を越え、モンゴル第二の都市エルデネトを少し過ぎた辺りのガソリンスタンドで15分ほどのトイレ休憩があった。時刻は夜中の3時ごろ。

その後はバスの中で2時間ほど寝れた。

薄っらと空が明るくなって来た。気がつくと高速道路を走っていた。7時ぐらいになると、朝日が窓を突き刺し、車内は眩しくなった。そして、8時20分ぐらいにウランバートルドラゴンバスターミナル)に到着した。

 

【memo】

ムルン → ウランバートル

・タクシーが16000円らしい

・バスが2400円 自転車の追加料金が400円

所要時間はバスで12時間ぐらい

ウランバートル → チンギスハーン国際空港】

ウランバートルの定宿ダニスタへ行くと、新たな自転車旅行者たちが出発の準備をしていた。

なぜか、とても嬉しくなって、めちゃくちゃな英語で話しかけてしまった。相手はすごく困った表情をしていた。多分、旅を終えて興奮していたんだと思う。

少し時間があったので、ハトガルで出会った京大サイクリング部の方に教えてもらったウランバートルにある自転車「Shoo bike store」に行ってみる事にした。

なんでも、ここのオーナーは腕が良くて日本語が話せて、リアホイールを1万円で組んでくれたらしい。

行ってみると、お店は休みだった。残念。

近くにウランバートル最大の青空市場ナラントゥール・ザハ(市場)があったので寄ってみた。

広すぎて、どこに何があるかよくわからないが、自転車が数件あった。

パーツ類も多少売っていた。

この日はサンダルで歩き回り過ぎて、足の裏が痛くなった。

宿に戻ってスマホを確認したら、35,566歩も歩いていた。

帰国

帰国する日。

自転車が入った輪行袋の上からダンボールを被せ、テープでぐるぐる巻きにして固定した。空港では超過料金を支払うだけで、特にトラブルはなく自転車を預けることができた。一安心して飛行機に乗り込んだ。

あっという間に成田空港に到着。荷物の超過料金はかかってしまうが、直行便はやっぱり早くて便利。

成田空港でダんボールから自転車の入った輪行袋を出した。輪行袋の方がストラップがあるので運びやすい。ダンボールのゴミは空港の係の方が捨ててくれた。

以上、モンゴル自転車旅行でした。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

 

【モンゴル】ウランバートル→フブスグル湖 自転車旅 vol.11

最終ステージ【フブスグル湖】

朝はMSゲストハウスの無料の朝食を食べた。

パンもおかわりできるし、コーヒーも無料で飲めるのでありがたい。朝からお腹いっぱいになった。

最終目的地のフブスグル湖のほとりにある町ハトガルまでやって来た。帰りはムルンまで自転車で戻って、そこからはバス輪行ウランバートルに戻ることにしたので、時間に余裕ができた。残りの時間は自分へのご褒美として、フブスグル湖の周辺をのんびり走って、楽しく過ごそうと思う。

フブスグル湖の東側へ

まずはフブスグル湖の東側に行ってみる事にした。昨日行った木製の赤い橋を渡り、30kmほど行ったところにキャンプ場(Google mapで見つけた)があるので、まずはそこを目指す事にした。

10時半過ぎに出発。木製の赤い橋を渡ると、そこからはずっと未舗装の道が続いた。

平坦だと思いきや、意外と登り坂が続き、さらに強い向かい風が吹いていて、キツい。

登り切ると今度は降り。風が冷たく感じる。しばらく行くと、タイガ(針葉樹林帯)の森が見えてきた。

タイガを見ると、ずいぶん北に来た感じがした。

そこから、しばらく行くと川があった。自転車に乗ったまま渡れるか微妙。中央部が意外と深そうに見えた。一番浅そうな場所を探して、そこから自転車に乗ったまま川を突っ切ろうと思ったが、荷物や服がびしょ濡れになりそうなので、ここは無難に靴を脱いでサンダル(Teva)に履き替え、自転車を押しながら川を渡った。

川を渡り切って、靴を履き進み始めると、また川があった。また靴を脱いで川を渡った。そんなことをしていたので、とても時間がかかった。

Ancient Ocean Resort

30kmほどの距離だったが、とても時間がかかったが、ようやく目的地に到着した。周囲にはゲルやコテージがいくつかあるのだけでその他は何もない。人の気配が全くしない。なんだが不安な気持ちになる。

まずはAncient Ocean Resortに行ってみる事にした。

ここは、Google Mapのクチコミに「サイクリストにとって完璧な場所」と書かれていたので、行ってみることにした。

Ancient Ocean Resortは思っていたよりも豪華なリゾートホテルだった。全然、キャンプ場ではない。目の前にフブスグル湖が一面に広がり、まるで海のように見える。オーシャンリゾートいう名も頷ける。

敷地内に入るが誰もいない。いくつかゲルがあって、レセプションと書かれたゲルの戸を叩いてみると、スタッフらしき女性が出てきて対応してくれた。

そのスタッフの話だと、このリゾートはすでに夏の営業が終わっていて、明日にはスタッフ全員、ウランバートルに帰って誰もいなくなるとのことだった。それでは、別のキャンプ場に行こうとしたら、ボス(マダム)が出てきて、この近くにあるキャンプ場は全てクローズしていると教えてくれた。

結局、誰もいないこのリゾートに泊めてもらうことになった。スタッフはこれから出掛けてしまって、夜21時ぐらいまで帰って来れないとのことだった。

すぐに何か食べるか?と聞かれ、ご飯を食べることになった。15時過ぎで中途半端な時間だったが、ここに来るまで菓子パンしか食べていなかったので、ありがたかった。

大きなゲルの中はレストランになっていて、とても豪華なつくり。

パンと紅茶が出て来た。

モンゴルのバター(みたいなの)がすごく美味しかった。フード(食料)があまりないとスタッフが言っていたので、パンだけかと思っていたら、ものすごい大盛りの料理が出て来た。

こんなに野菜が入った料理は、モンゴルでは初めてだ。味もとても美味しくて、パンをいっぱい食べてしまったことを後悔した。でも、全部食べた。

食後、部屋に案内してもらった。窓からはフブスグル湖が見える。

反対のドアを開けると、草原にヤクたちが見える。

湖の方へ散歩に行って見ると、砂浜になっていて本当に海みたいだった。

日が暮れると一気に寒くなった。

初めて、薪ストーブを自分でつけてみた。モンゴル流のガスバーナーで一気に火をつけたが、なかなか部屋が暖かくならなかった。

薪の量を増やして、再度ガスバーナーで火をつけると、ようやく部屋中が暖かくなってきた。15時過ぎに、ここで食べたご飯の量が多過ぎて、夜になってもお腹が空いていなかったので、軽く菓子パンを食べて夜ご飯を済ませた。21時過ぎにスタッフがやって来て「夜ご飯は食べるか?」と聞きに来てくれたが、さすがに断った。

ハトガルヘ戻る

翌朝、スタッフたちはウランバール戻るための準備をしていた。この辺で2泊ぐらいしたいなあと思っていたが、自分もハトガルへ戻る事にした。

朝食は肉うどんを作ってくれた。

朝食を食べ終え、ハトガルに戻ろうとしていると、マダムがなぜか上機嫌で写真を撮ることになった。

チンギス・ハーンみたいに座れと指示され写真を撮った。2023年(夏)の最後の客だと言われた。

別れ際、スタッフからパンとベリーとゆで卵をたくさんもらった。ありがたい。

フブスグル湖の西側へ

ハトガルに戻り、またMSゲストハウスに宿泊した。

今度は日帰りでフブスグル湖の西側へ行ってみる事にした。ハトガル空港(使われていなそうな空港)の脇のグラベルをぐんぐん進んだ。

開けた場所もあり、走っていて気持ちが良かった。

20km弱走り、峠を一つ越えると、眼下に湖が広がるのが見えた。

最高の景色。ここがこの旅のゴール(最終目的地)でいいなと思った。

坂を降って、湖のほとりまでやって来た。

湖を眺めながら、昨日もらったパンの残りと鶏レバーのペーストの缶づめを食べた。ここをゴールとして、この旅を終えることにした。

 

この日のサイクリング動画↓

 

もう少しだけ続きます。

vol.12へ。

 

【モンゴル】ウランバートル→フブスグル湖 自転車旅 vol.10

第3ステージ【ムルン→ハトガル】2日目

昨晩は、まだ8月中旬だというのにものすごく冷え込んだ。テント同様に10年以上前に購入した寝袋(モンベル・ダウンハンガー#3)は、ワタがだいぶ抜けてしまったせいか、寒くてたまらなかった。服を重ね着しまくって、なんとか寝ることができた。モンゴルの夏はそろそろ終わりなのかもしれない。

 

第3ステージの目的地であるハトガルまでは残り20km。今日は急ぐ必要もないので、朝はのんびり過ごす事にした。お湯を沸かしてコーヒーを淹れ、パンを食べた。次第に日が登り、暖かくなってきたのでテントを乾かした。

9時過ぎに出発。舗装されたメイン道路は走らずに、しばらく草原を走った。スピードは出ないが、草の上はフカフカしていて、走っていてとても気持ちが良かった。

舗装路に戻り、小さな峠を登った。

小さな峠の頂上には休憩所(トイレ)があった。そこからの眺めが良かった。

その横には特産物(多分)を売っている売店があり、その先には、もうハトガルの町が見える。

ハトガル到着

あっという間にハトガル到着。

フブスグル湖をかたどったモニュメントの前で記念撮影。

ハトガルの町に入る直前に検問所があり、そこで自然保護税(ゴミの処理)みたいなものを支払った。

3000tgと1000tgのチケットが2枚。合計4000tg(170円)だった。

MSゲストハウス

11時、町に入ってすぐにあるMSゲストハウスにチェックイン。

まずは母屋(メインハウス)で無料のコーヒーを頂いた。コーヒーと紅茶はいつでも無料で飲めるとのことで、コーヒー好きな自分にはとてもありがたい。宿の人は、みんな親切で、日本語も少し話せる人もいて、とてもフレンドリー。他の町の宿とは比べ物にならないほど、ホスピタリティーが溢れている。ここだけモンゴルじゃないみたいな感じだ。

あと、他の町とは違って観光客が多い。(観光地なので当たり前か)日本人は少ないが韓国人は多い。あと、白人系の人も結構いる。ここの宿には少ないが、町中ではモンゴル人の家族連れの観光客も多い。

そういえば、モンゴルで観光地に来るのは初めてかも。だから、今までの町とは違った印象を受けているのかな。

 

部屋は一人でゲルを使わせてもらった。一泊朝食付きで50000tg(2000円ちょい)。

中はキレイで広々としている。電気もあるし、コンセントもあるのでスマホの充電もゲル内でできる。

薪ストーブを囲うようにしてベッドが4台あって、小さなテーブルと椅子もある。

日中はゲルの幕の下の部分だけをまくって、外の空気が入るようにしてゲル内の換気をしてくれていた。夕方になると冷気が入らないように幕を下ろしてくれていた。

フブスグル湖

ハトガルは最終目的地にしていたフブスグル湖のほとりにある町だ。自転車で軽くフブスグル湖の周辺を見に行く事にした。まずはハトガルの町を北上する。ハトガルはフブスグル湖の西側にあるので、湖の西沿岸を北へ進む。この辺りには、たくさんのコテージやツーリスト用のゲルが立ち並んでいた。まだモンゴルでは夏休みなので、モンゴル人の団体旅行客や子供連れの家族がたくさん来ていた。

フブスグル湖の水は透明でとてもキレイだが、とても冷たい。8月の中旬でも泳ぐのは無理だと思う。

一旦戻って、フブスグル湖の東側へ行く橋までやって来た。この橋を渡って湖の東側へ行くことができる。

木でできた橋。なんか趣があって良い感じ。

東側はまだ観光地化されていない雰囲気。

丘に登って、ボーッと景色を眺め、しばらくのんびりと過ごした。

 

宿に戻って、夜ご飯。メニューはおまかせで、時間を指定しておけば、その時間に夜ご飯を作ってくれる。

料理はどれも本当に美味しい!

ボーズ(肉餃子)もおまけでつけてくれた。この宿のご飯は、モンゴルで一番美味しかった!

8月でも薪ストーブを焚く

夜ご飯を食べ終え、別小屋にあるシャワー室でシャワーを浴び終えると、ようやく日が暮れてきた。20時半ごろ。

宿の人がゲルの中の薪ストーブを焚いてくれる。薪をくべるとガスボンベのバーナーで一気に火をつける。

ストーブがつくと、ゲル内がものすごい暑さになった。まるで、サウナの中にいるみたいだ。あまりに暑いので服を脱いで裸になった。それでも暑いので、外に出て外気で体を冷やした。本当にサウナみたい。

だが、しばらくすると、ゲル内はちょうど良い温度になって、夜は暖かかった。

夜中、目を覚ますとストーブの火が消えていた。あまりにも寒すぎて布団を2枚かけてまた眠った。

 

【memo】

ムルンから

・26km  食堂(軽食・ホーショル)

・56km  ゲルの食堂 村の近く ※帰りには無くなっていた。

・85km  売店特産物 トイレ

・98km  ハトガル(町の入り口に検問あり)

 

第3ステージ【ムルン→ハトガル】は1日でも行ける距離だったので、あっという間に終えた。

 

vol.11へ続く。

 

【モンゴル】ウランバートル→フブスグル湖 自転車旅 vol.9

ムルン滞在

昨日の夕方、ムルンに到着した。今日は丸一日オフ。まずはチェーンオイルを買いに出かけた。ショッピングモールや大きめなスーパーなどを数件まわったが、チェーンオイルは売っていなかった。そもそも自転車が売ってない。でも、自転車に乗っている人は、町中で結構見かけるので、どこかで買えるはずだ。

ムルンの北側にある市場(ザハ)へ行ってみる事にした。

入り口近くに自転車屋があった。(あっさり)

見たこともないメーカー(多分、中国製)のマウンテンバイクと子供用の自転車が店の前に置いてあった。

店主にGoogle翻訳で「チェーンオイルを下さい」とモンゴル語で見せると、↓これを出された。

オイルではなくグリスだったが、チェーンに薄く塗りつけたら、異音がしなくなった。ペダルもスムーズになった。これで当分は大丈夫そうだ。良かった。

 

市場には、自転車屋以外にも色々な物が売られていて、見ているだけでも楽しい。

サングラスをなくしてしまったので、良いのがあれば買おうと思っていたが、ホコリまみれの変なサングラスしかなかったので買わずにホテルに戻った。


その後、ノミンデパート2Fのフードコートへ行った。

そして、昨日と同じくモンゴル料理の最高峰を食べた。今日は卵が上に被さっているバージョンだった。美味しかった。

第3ステージ【ムルン→ハトガル】1日目

翌朝、ホテルで朝食を食べる。ひき肉の入ったお粥だけだった。量が少ないので全然お腹いっぱいにならなかった。

10時過ぎにホテルをチェックアウトする。

ホテル前でパッキング。風が強くて日陰にいると、とても寒い。

今日はフブスグル湖のほとりにある町、ハトガルを目指す。

ハトガルはムルンから北に98km。舗装路を進めばハトガルに到着する。1日で行けてしまう距離だが、途中でキャンプしようと思い、朝はのんびりと出発する事にした。

 

強風の中、緩い坂道を登って行く。

斜め向かい風で、風が強くて走りづらい。

今日は全く急がないので、のんびり走って峠のピークまでやって来た。

朝ごはんが少なかったのもあって、そろそろ何か食べたいなあと思っていたら、良いタイミングで食堂があった。(26km地点)

ホーショル(大きな揚げ餃子)を5つ注文した。3つはその場で食べて、2つはテイクアウトして、夜ご飯に食べようと思った。

でも、結局、その場で5つ全部食べてしまったので、さらにテイクアウト分の2つを追加注文した。

店の片隅にあった手洗い場が、なんかかわいい。水色のタンクに水を入れて手を洗うが、水は入っていなかったので使えなかった。

ここのお店は優しい家族が経営していて、とても癒された。

相変わらず強風が続く

ホーショルを5つも食べたのでお腹がいっぱいだ。カロリーを消費するために再度、強風の中を走り出す。峠を降ると綺麗な湖が広がっている。とても良い景色。

しばらく行くと、50°-100°の看板があった。

ここは北緯50度、東経100度の地点なんだと思う。奥にモニュメントがあったが、面倒なので、そこには行かなかった。

強風の中を登ったり、降ったりを繰り返し進む。

56km地点。ゲルの食堂があった。お腹は空いてなかったのでスルー。

※数週間後にここを通ったら、ゲルの食堂は無くなっていた。

のんびりテント泊

18時ごろ、いつもより少し早いが77km地点でテントを張る事にした。羊毛を刈ったであろう場所が平らだったので、そこにテントを張った。ハトガルまで残り20kmほどだ。

テントを貼り終えると、馬に乗った遊牧民の親子がテントの前を通り過ぎて行く。子供は歌を歌っている。テントの中から親子に手を振った。

夜ご飯のインスタントラーメンを作っていると、今度は遊牧民の青年がバイクでやって来た。

身振り手振りで話をした。最初は誰かが来ると、身構えてしまっていたが、今はゆったりとした気持ちで迎え入れることができるようになった。彼は自転車に興味があるのか、ギアやタイヤを熱心に見ていた。感じの良い純朴な青年で、フレンドリーで優しかった。

辛いインスタントラーメンとテイクアウトしたホーショル(大きい揚げ餃子)を食べた。ホーショルは冷めて油がベトベトで美味しくなかった。

ご飯を食べ終え、コーヒーを入れ、チョコクッキーを食べた。久しぶりにのんびりしたテント泊だと思った。まさに最高のひとときだった。

 

深夜、トイレに行きたくてテントの外に出ると、満点の星空が一面に広がっていた。

めちゃくちゃ寒かったが、カメラを取り出し撮影した。

 

vol.10へ続く。

 

【モンゴル】ウランバートル→フブスグル湖 自転車旅 vol.8

第2ステージ【ボルガン→ムルン】3日目

朝4時ごろ、目が覚めたので軽く体を起こすと、強烈な目眩に襲われ、テント内で倒れてしまった。疲れが溜まってくると、寝起きに目眩に襲われることがたまにあったが、こんな真っ暗闇のテントの中で起こると、めちゃくちゃ焦った。

呼吸を整えて、ライトをつけると、テントの入り口付近が雨で浸水していて、水たまりができていた。

10年以上前に購入したアライテントのトレックライズは、フライシートの縫い目の防水シールがボロボロになっているので、長時間の雨にはもう耐えられない。。。

急いで荷物をどかした。まだ外は真っ暗で雨が降り続いていた。これ以上、浸水しないことを願った。頭が痛むので、頭痛薬を飲んだ。

雨の中のスタート

雨は昼前には止む予報だったので、日の出と共に出発しようと思った。

朝6時、外はまだ薄暗い。テントの中で上下レインウェアを着て外に出た。上はモンベルのU.L.サイクルレインジャケットで、下はワークマンのイナレム。値段の差があるが、やっぱりモンベルの方が通気性がよくて快適。今回の旅用にレインウェアを購入したが、モンベルのU.L.サイクルレインジャケットは買って良かった。

 

今日は90km走れば、第2ステージの最終目的地のムルンに到着する。最後の20km以外はほぼ登りだ。

雨足は強く、かなり寒い。途中、車で通りがかった人がモンゴル語で「雨が降っているが、自転車で大丈夫か?(多分)」と声をかけてくれた。とてもありがたいが頑張って走り続けた。次第に手が悴んで来て、感覚がなくなった。

雨の中を30kmほど走ってTesengel村(ボルガンから279km)に着いた。

メイン道路沿いには立派なホテル数軒あった。365ホテル(レストランも併用)の中の東屋に自転車を停めて、休憩。レストランのオープンが10時からで、今はまだ9時、しばらくここで待つ事にした。

東屋で雨宿りしていると、店員らしきおじさんがレストランの中に入れと言ってくれた。

店内に入ると、おじさん(一番右)はホテルの従業員ではなく、宿泊客だった。家族でこのホテルに宿泊していたみたい。10時前だったが、料理の注文ができた。

ゴリルタイシュル(肉うどん)を食べた。冷えた体が温まった。

雨の次は強風

外に出ると雨は止んでいた。「やった!」と思い、走り出すが猛烈な向かい風が吹いていた。さらに、登り坂で漕いで漕いでも全然進まない。

 

なんとか、ボルガンから300km地点までやって来た。残り42kmでムルン。

雨のせいで、チェーンオイルがきれてしまい、ペダルを漕ぐごとに異音がする。ペダルもものすごく重く感じる。これはまずいと思い、チェーンオイルを出すと、蒸発して空になっていた。チェーンオイルは100均の小さいボトルにフィニッシュラインのドライ(赤いやつ)を入れて持って来たが、密閉されていなかったのか?暑過ぎたせいなのか?わからないが、ボトルの中は空になってしまっていた。最悪。

 

とりあえず、昼休憩。

毎度のインスタントラーメンを作った。

HOT POTの四川火鍋味はめちゃくちゃ美味い。

食事の間にテントを乾かしておいた。

 

食後、風が一段と強くなり、降り坂でも思いきっり漕がないと進まないレベルになった。急な登りは、諦めて自転車降りて押して進んだ。

1kmがとても長く感じる。

長い登り坂を登り切ると降り坂があり、眼下に湖が見えた。とても綺麗だった。

湖を過ぎると、最後の登り坂だ。体力的にキツくて、ほとんど押して登った。対向車線を走る車(家族連れ)が引き返して来て、水とキャンディの差し入れをくれた。

差し入れはとても嬉しかったが、話しかけられた時、ちょうど小便をしている最中だったので、なんだかバツが悪かった。でも、モンゴル人の優しさには感謝。

ムルン到着

ムルンのゲートから町までが遠い。まだ10kmほどある。

降り坂なのに、向かい風が強過ぎて全然進まない。遠くににムルンの町が見えるのに中々、辿り着かない。

ムルンの町中に到着。車の交通量が多い。

ムルンの中心部の近くにあったBISHRELT HOTELに泊まる事にした。

フロントの若い男の子(大学生風)が見た目に反してとても親切で、スマホGoogle翻訳を使って、日本語で説明してくれた。

その男の子のおかげで、自転車をホテルの地下室に置かせてもらえた。

モンゴルの若い子、特に都市部でバイトしている子たちはとても親切。逆におばさんやおじさんはモンゴル語以外は受け付けてくれないので、大変な時がある。

 

ホテルでシャワーを浴びてから、夜ご飯を食べにムルンのノミンデパートへ行った。なんとCan Doがあってビックリした。

中はコストコみたい。行ったことないけど。

2Fにあるフードコートで食事。

羊肉と卵の炒め物を注文。自分の中のモンゴル料理の最高峰の料理(名前はわからない)。ここのは、じゃがいもが入っていて、とても美味しかった。量も多いし、味も良い!ここまでのNo.1だ。

 

第2ステージまとめ

ボルガンからムルンまでは、342km全て舗装路。食事できるところを多々あり、困ることはなかった。泊まれそうなホテルも数件あった。

夜中、雨でテントの中が浸水したのが辛かった。雨よりも強い向かい風の方が走っていて大変だった。あとはチェーンオイルがきれたのが痛かった。

 

ボルガンから

・46km サービスエリア 食堂 馬乳酒

・50kmぐらい 軽食屋(ボーズを食べた)

・88km Unit(村) 食堂、ミニマーケット

・124km Namnamg 車の料金所 レストラン

・134km 村 食堂・売店・ガソリンスタンド

・155km 小さな食堂

・160km ホテル(mini Hotel)小さなゲルが一つだけ。

・162km 売店(食堂もあったがやってなかった)

・202km 売店・レストラン&ホテル(Hotel 24)

・233km レストエリア 売店食堂が数件(lkh-Uulという村)

・279km Tesengel(村) ホテル & レストラン

・342km ムルン

 

以上。

vol.9へ続く。

【モンゴル】ウランバートル→フブスグル湖 自転車旅 vol.7

第2ステージ【ボルガン→ムルン】2日目

昨日みたいなハンガーノックにならないように、朝はコーヒーと昨日買っておいた肉の入ったパンを2つ食べた。

昨日は126km走ってテント泊をした。2日目の今日も昨日と同じく舗装路をひたすら進む予定。昨日と同じぐらい走れれば、2泊3日でムルンに到着できる。

今朝は霧がすごくて、先があまり見えない。

交通量はだいぶ少くなったが、それでも猛スピードで車が走って来るので、油断はできない。リアライトを点滅させながら走った。

気温がだいぶ下がって寒くなった。走っていれば体が温まってきて、サイクリングにはちょうど良い感じ。快調に進む。

走り出して8kmほど(ボルガンから134km)で村が見えて来た。ここにはレストランや売店、ガソリンスタンドなどがあったが、朝早過ぎてどこもやっていなかったので、スルー。

 

20kmほど走り、少し腹が減って来たなあと思ったら、良いタイミングで小さな食堂があったので立ち寄る。(ボルガンから155km)

感じの良いおばさんとおじさんがやっているお店。

おばさんが小屋の外の調理場で肉うどん(ゴリルタイシュル)を作っている。

天井に吊るされた肉を切って料理していた。

羊肉が入ったうどん(ゴリルタイシュル)。肉がとてもジューシーでめちゃくちゃ美味しかった。

おじさんがパンをくれた。ありがたい。

お腹いっぱいになった。良いタイミングで良い補給ができて満足。

腹ごしらえして再出発

お昼ぐらいになると晴れてきて、また暑くなった。50kmほど登りだったが、その後は降り。

延々と続く長い降り坂で、どんどんスピードが出る。そこに猛スピードで走って来る車が、追い抜いて行くのが怖い。体に変な力が入っていたのか、左肩がものすごく痛くなった。

 

ボルガンから200km(今日の74km)。

坂を降り切ったところに、売店やレストラン&ホテルが数軒あった。(ボルガンから202km)

Hotel 24というホテルの食堂に入る。

食堂の横に宿泊できそうな部屋があった。ここに泊まっても良いかなと思ったが、もう少し進んでおかないと2泊3日でムルンに辿り着けなくなるので、食事だけにする。

肉炒めには、モンゴルでは珍しくネギが入っていて美味しかった。

食い過ぎて胃もたれ

食後、15kmの登り。結構な急坂があってキツかった。

登り切ったところで休憩。先ほど食べた肉炒めのせいか、胃がもたれて気持ちが悪い。モンゴルで初めて、胃薬(太田胃酸)を飲んだ。

その後、15kmほど降る。登っては降る、その繰り返し。

テイクアウト

107kmほど走り、lkh-Uulという村に着いた。売店や食堂が並ぶレストエリアがあった。先ほど胃薬を飲んだばかりだし、全然お腹は空いていなかったが、もしかしたら、ここがムルンまでの最後の食堂かもしれない。そう思うと何か食べて行った方が良いかなと思う。

とりあえず、非常食用のパンを買い、ベンチで休みながら、何か食べて行くか、それとも何も食べずにこのまま出発するか考える。

ふっと、テイクアウトすれば良いんだ!と思いつく。

食堂の人に「食事をテイクアウトできますか?」と聞くとOKだった。

料理をプラスティックの容器に入れてもらい、こぼれないようにビニールを二重につけてもらった。後でテントの中で食べるのが楽しみだ。

雨が降り出す

食堂を出て、時刻は17時。あと2時間ぐらい走って距離を稼ごうと思った。ここからはまた登りだったが、追い風が吹いて来たので、快調に進むことができた。

18時ごろ雷が鳴り出し、雨が降ってきた。追い風だったので、まだまだ走りたかったが、雨が強くなってきたので、走るのは諦めて木の下にテントを張った。

今日も昨日と同じく126km走った。ボルガンから252km。ムルンまでは残り90kmほどだ。明日にはムルンに到着できる距離だ。

テントを張ってすぐに、牛の御一行様が鼻息荒く現れて少し怖かった。

雨がどんどん強くなってきた。テントの中で、先ほどテイクアウトしたご飯を食べて寝た。

 

【memo】

ボルガンから

・134km 村 食堂・売店・ガソリンスタンド

・155km 小さな食堂

・160km ホテル(mini Hotel)小さなゲルが一つだけ。

・162km 売店(食堂もあったがやってなかった)

・202km 売店・レストラン&ホテル(Hotel 24)

・233km レストエリア 売店食堂が数件(lkh-Uulという村)

 

vol.8へ続く。

【モンゴル】ウランバートル→フブスグル湖 自転車旅 vol.6

第2ステージ【ボルガン→ムルン】

第2ステージはボルガンからムルンまでの約340km。全て舗装路なので2泊3日で行こうと思う。ムルンはモンゴル第三の都市で、そこから北に100kmほど行けば、最終目的地のフブスグル湖のほとりにある町、ハトガルにたどり着く。

朝6時に起床。ホテルの倉庫から自転車を取り出し、裏口で出発の準備をしていると、ホテルのオーナーがやって来た。

オーナーはMTBを持っていて、見送りがてらボルガンの町外れまで一緒に走ると言ってくれる。

 

町の外れまではホテルのオーナーと一緒に3kmほどの登り坂を走った。

オーナーは息を切らせながら、頑張って一緒に走ってくれた。感謝。

オーナーに見送られ、ボルガンの町を後にした。いつものように緩やかな登りが続く。46km先の峠の頂上にサービスエリアがある。そこで何か食べようと思い、朝はクッキー3枚しか食べていない。

ボルガンから30km地点。今日は曇り空で涼しいのと、充分に休んだのもあって快調に進む。

だが、40kmほど走ったところで急に体が動かなくなった。全然、足に力が入らない。あと少しでサービスエリアがあるので、そこまで頑張る。

サービスエリアで馬乳酒を飲む

何とか、サービスエリアまでやって来た。食堂が数件あり、その反対側には馬乳酒を売っている古屋がたくさん並んでいる。

ハンガーノック気味だったので、まずは食堂でご飯を食べることにした。

食堂に入ると、

昨日ボルガンのレストラン(緑色のレストラン)で、店員にちょっかいかけたり、自分の腕をずっと触っていたおじさんが、ここにもいてびっくりした!思わず日本語で「何でいるの!」と言ってしまった。再会にテンション上がってしまって写真を撮った。良い笑顔。

馬乳酒を買って来た人たちが前の席に座ったので、「これは美味しいですか?」とか質問していたら、飲ませてくれた。まだ飲んだことがなかったので、一度飲んでみたいと思っていたのだ。感謝。

味は薄いマッコリのような、自分が苦手なアーロール(硬くて酸っぱいチーズのような食べ物)の味もうっすらする。ほんの少しアルコールが入っていて、クセになりそうな味だった。美味しかったら、買っていこうかなと思ったが、まあ、今回は買わなくていいかな。

舗装路に飽きたらダートへ

サービスエリアからは降りになった。舗装路に飽きたので気分転換にしばらくダートを走る。車を気にせずに走れるので楽しい。

先ほどのサービスエリアの食堂では、食べ足りなかったので、数キロ先にあった小さな食堂でボーズ(蒸し餃子)を食べる。白い飲み物はしょっぱいミルクティー日本食で言うと、味噌汁みたいな感じ。

前の席のおじさんがずっと話しかけてきたが、モンゴル語がわからないので何を言っているか全然わからなかった。

 

ヤクがいた!モンゴルでヤクを見たのは初めてだ。フブスグル湖にいるヤクを見るのを楽しみにしていたが、もう見れた。

Unit村

ボルガンを出て88km。自分が乗っている自転車と同じ名前のUnitという小さな村に着いた。

村の売店で水とジュースを補充し、食堂でホーショルを食べた。

ホーショルは、包みの中に羊のミンチ肉が入った大きな揚げ餃子。一口食べて、包みの中にケチャップをたっぷり入れて食べると、とても美味しい。自分で考え出した技だが、現地の人も同じ食べ方をしている人がいて「やっぱりそうやって食べるよね!」って心の中でつぶやいた。

数字は世界共通

Unitの村を出て、しばらくするとサドルバッグを支えるステーのネジが緩んでいたので締め直していると、バイクに乗った遊牧民のおじさんがやって来て話しかけられた。

モンゴル語なので、話の内容はわからないが、地面に書いた数字は理解できた。数字ってすごいな。

100km地点。

この辺りはキャンプ場がたくさんあった。車で来てキャンプしている人たちがたくさんいた。

今は夏休みなので、子供を連れて家族でキャンプしている人が多かった。モンゴルでもキャンプは結構流行っている感じがした。

第2ステージ 1日目の終わり

124km地点。車の料金所がを越えるとレストランが一軒あった。ちなみに自転車は料金所はスルーできる。

時刻は19時を過ぎていたので、夜ご飯を食べて、この近くでテントを張る事にした。

ガッツリとした肉炒めを食べたかったが、ミートボールしかなかった。

ご飯を食べ終え、レストランの中にあったパンの売店で、明日の朝食用に肉が入ったパンを買った。今朝のようにハンガーノックにならないように、朝食はちゃんと食べるようにしようと思った。

レストランから2kmだけ走り、126km地点でテントを張る事にした。メイン道路から少しだけ離れた場所。気がつくと周囲に木がたくさん生えている。数日前は木がなくて日陰で休むことができなかったのに、だいぶ変わった。

ご飯は済ませて来たので、歯を磨いて後は寝るだけだ。今日の区間は食堂や売店がいい感じにあったので、自炊は全くしなかった。

[memo】

ボルガンから

・46km サービスエリア 食堂 馬乳酒

・50kmぐらい 軽食屋(ボーズを食べた)

・88km Unit(村) 食堂、ミニマーケット

・124km Namnamg 車の料金所 レストラン

 

vol.7へ続く。