ムルン滞在
昨日の夕方、ムルンに到着した。今日は丸一日オフ。まずはチェーンオイルを買いに出かけた。ショッピングモールや大きめなスーパーなどを数件まわったが、チェーンオイルは売っていなかった。そもそも自転車が売ってない。でも、自転車に乗っている人は、町中で結構見かけるので、どこかで買えるはずだ。
ムルンの北側にある市場(ザハ)へ行ってみる事にした。
入り口近くに自転車屋があった。(あっさり)
見たこともないメーカー(多分、中国製)のマウンテンバイクと子供用の自転車が店の前に置いてあった。
店主にGoogle翻訳で「チェーンオイルを下さい」とモンゴル語で見せると、↓これを出された。
オイルではなくグリスだったが、チェーンに薄く塗りつけたら、異音がしなくなった。ペダルもスムーズになった。これで当分は大丈夫そうだ。良かった。
市場には、自転車屋以外にも色々な物が売られていて、見ているだけでも楽しい。
サングラスをなくしてしまったので、良いのがあれば買おうと思っていたが、ホコリまみれの変なサングラスしかなかったので買わずにホテルに戻った。
その後、ノミンデパート2Fのフードコートへ行った。
そして、昨日と同じくモンゴル料理の最高峰を食べた。今日は卵が上に被さっているバージョンだった。美味しかった。
第3ステージ【ムルン→ハトガル】1日目
翌朝、ホテルで朝食を食べる。ひき肉の入ったお粥だけだった。量が少ないので全然お腹いっぱいにならなかった。
10時過ぎにホテルをチェックアウトする。
ホテル前でパッキング。風が強くて日陰にいると、とても寒い。
今日はフブスグル湖のほとりにある町、ハトガルを目指す。
ハトガルはムルンから北に98km。舗装路を進めばハトガルに到着する。1日で行けてしまう距離だが、途中でキャンプしようと思い、朝はのんびりと出発する事にした。
強風の中、緩い坂道を登って行く。
斜め向かい風で、風が強くて走りづらい。
今日は全く急がないので、のんびり走って峠のピークまでやって来た。
朝ごはんが少なかったのもあって、そろそろ何か食べたいなあと思っていたら、良いタイミングで食堂があった。(26km地点)
ホーショル(大きな揚げ餃子)を5つ注文した。3つはその場で食べて、2つはテイクアウトして、夜ご飯に食べようと思った。
でも、結局、その場で5つ全部食べてしまったので、さらにテイクアウト分の2つを追加注文した。
店の片隅にあった手洗い場が、なんかかわいい。水色のタンクに水を入れて手を洗うが、水は入っていなかったので使えなかった。
ここのお店は優しい家族が経営していて、とても癒された。
相変わらず強風が続く
ホーショルを5つも食べたのでお腹がいっぱいだ。カロリーを消費するために再度、強風の中を走り出す。峠を降ると綺麗な湖が広がっている。とても良い景色。
しばらく行くと、50°-100°の看板があった。
ここは北緯50度、東経100度の地点なんだと思う。奥にモニュメントがあったが、面倒なので、そこには行かなかった。
強風の中を登ったり、降ったりを繰り返し進む。
56km地点。ゲルの食堂があった。お腹は空いてなかったのでスルー。
※数週間後にここを通ったら、ゲルの食堂は無くなっていた。
のんびりテント泊
18時ごろ、いつもより少し早いが77km地点でテントを張る事にした。羊毛を刈ったであろう場所が平らだったので、そこにテントを張った。ハトガルまで残り20kmほどだ。
テントを貼り終えると、馬に乗った遊牧民の親子がテントの前を通り過ぎて行く。子供は歌を歌っている。テントの中から親子に手を振った。
夜ご飯のインスタントラーメンを作っていると、今度は遊牧民の青年がバイクでやって来た。
身振り手振りで話をした。最初は誰かが来ると、身構えてしまっていたが、今はゆったりとした気持ちで迎え入れることができるようになった。彼は自転車に興味があるのか、ギアやタイヤを熱心に見ていた。感じの良い純朴な青年で、フレンドリーで優しかった。
辛いインスタントラーメンとテイクアウトしたホーショル(大きい揚げ餃子)を食べた。ホーショルは冷めて油がベトベトで美味しくなかった。
ご飯を食べ終え、コーヒーを入れ、チョコクッキーを食べた。久しぶりにのんびりしたテント泊だと思った。まさに最高のひとときだった。
深夜、トイレに行きたくてテントの外に出ると、満点の星空が一面に広がっていた。
めちゃくちゃ寒かったが、カメラを取り出し撮影した。
vol.10へ続く。