第3ステージ【ムルン→ハトガル】2日目
昨晩は、まだ8月中旬だというのにものすごく冷え込んだ。テント同様に10年以上前に購入した寝袋(モンベル・ダウンハンガー#3)は、ワタがだいぶ抜けてしまったせいか、寒くてたまらなかった。服を重ね着しまくって、なんとか寝ることができた。モンゴルの夏はそろそろ終わりなのかもしれない。
第3ステージの目的地であるハトガルまでは残り20km。今日は急ぐ必要もないので、朝はのんびり過ごす事にした。お湯を沸かしてコーヒーを淹れ、パンを食べた。次第に日が登り、暖かくなってきたのでテントを乾かした。
9時過ぎに出発。舗装されたメイン道路は走らずに、しばらく草原を走った。スピードは出ないが、草の上はフカフカしていて、走っていてとても気持ちが良かった。
舗装路に戻り、小さな峠を登った。
小さな峠の頂上には休憩所(トイレ)があった。そこからの眺めが良かった。
その横には特産物(多分)を売っている売店があり、その先には、もうハトガルの町が見える。
ハトガル到着
あっという間にハトガル到着。
フブスグル湖をかたどったモニュメントの前で記念撮影。
ハトガルの町に入る直前に検問所があり、そこで自然保護税(ゴミの処理)みたいなものを支払った。
3000tgと1000tgのチケットが2枚。合計4000tg(170円)だった。
MSゲストハウス
11時、町に入ってすぐにあるMSゲストハウスにチェックイン。
まずは母屋(メインハウス)で無料のコーヒーを頂いた。コーヒーと紅茶はいつでも無料で飲めるとのことで、コーヒー好きな自分にはとてもありがたい。宿の人は、みんな親切で、日本語も少し話せる人もいて、とてもフレンドリー。他の町の宿とは比べ物にならないほど、ホスピタリティーが溢れている。ここだけモンゴルじゃないみたいな感じだ。
あと、他の町とは違って観光客が多い。(観光地なので当たり前か)日本人は少ないが韓国人は多い。あと、白人系の人も結構いる。ここの宿には少ないが、町中ではモンゴル人の家族連れの観光客も多い。
そういえば、モンゴルで観光地に来るのは初めてかも。だから、今までの町とは違った印象を受けているのかな。
部屋は一人でゲルを使わせてもらった。一泊朝食付きで50000tg(2000円ちょい)。
中はキレイで広々としている。電気もあるし、コンセントもあるのでスマホの充電もゲル内でできる。
薪ストーブを囲うようにしてベッドが4台あって、小さなテーブルと椅子もある。
日中はゲルの幕の下の部分だけをまくって、外の空気が入るようにしてゲル内の換気をしてくれていた。夕方になると冷気が入らないように幕を下ろしてくれていた。
フブスグル湖
ハトガルは最終目的地にしていたフブスグル湖のほとりにある町だ。自転車で軽くフブスグル湖の周辺を見に行く事にした。まずはハトガルの町を北上する。ハトガルはフブスグル湖の西側にあるので、湖の西沿岸を北へ進む。この辺りには、たくさんのコテージやツーリスト用のゲルが立ち並んでいた。まだモンゴルでは夏休みなので、モンゴル人の団体旅行客や子供連れの家族がたくさん来ていた。
フブスグル湖の水は透明でとてもキレイだが、とても冷たい。8月の中旬でも泳ぐのは無理だと思う。
一旦戻って、フブスグル湖の東側へ行く橋までやって来た。この橋を渡って湖の東側へ行くことができる。
木でできた橋。なんか趣があって良い感じ。
東側はまだ観光地化されていない雰囲気。
丘に登って、ボーッと景色を眺め、しばらくのんびりと過ごした。
宿に戻って、夜ご飯。メニューはおまかせで、時間を指定しておけば、その時間に夜ご飯を作ってくれる。
料理はどれも本当に美味しい!
ボーズ(肉餃子)もおまけでつけてくれた。この宿のご飯は、モンゴルで一番美味しかった!
8月でも薪ストーブを焚く
夜ご飯を食べ終え、別小屋にあるシャワー室でシャワーを浴び終えると、ようやく日が暮れてきた。20時半ごろ。
宿の人がゲルの中の薪ストーブを焚いてくれる。薪をくべるとガスボンベのバーナーで一気に火をつける。
ストーブがつくと、ゲル内がものすごい暑さになった。まるで、サウナの中にいるみたいだ。あまりに暑いので服を脱いで裸になった。それでも暑いので、外に出て外気で体を冷やした。本当にサウナみたい。
だが、しばらくすると、ゲル内はちょうど良い温度になって、夜は暖かかった。
夜中、目を覚ますとストーブの火が消えていた。あまりにも寒すぎて布団を2枚かけてまた眠った。
【memo】
ムルンから
・26km 食堂(軽食・ホーショル)
・56km ゲルの食堂 村の近く ※帰りには無くなっていた。
・85km 売店特産物 トイレ
・98km ハトガル(町の入り口に検問あり)
第3ステージ【ムルン→ハトガル】は1日でも行ける距離だったので、あっという間に終えた。
vol.11へ続く。