はぐれハラダーソン

自転車旅ブログ

【モンゴル】ウランバートル→フブスグル湖 自転車旅 vol.3

果てしない未舗装路の始まり

昨晩は雨がなかなか止まず、テントが浸水しないか心配だったが、目を覚ますと昨日とは打って変わって晴れ渡っていた。

いよいよ200km以上の未舗装路が本格的に始まる。

朝7時過ぎに出発。すぐに、ものすごい景色が目の前に広がっている。車もほとんど走ってはいない。

こんな道を走りたくてモンゴルにやって来たのに、体が重くて全然進まない。

今日は120km先にある〈売店〉を目指す。ちょうど、この未舗装路区間の中間地点で、この〈売店〉以外はこの区間には何もない。

たまに道案内の看板があるが、道がたくさんあってどの道を行けば良いか?よくわからない。

とりあえず、一番太くて一番走られていそうな道を行く。

朝の冷たい空気はなくなり、どんどん暑くなってきた。

未舗装路の道を舐めてはいけない。

早速、フロントラックのネジが吹っ飛んでなくなっていた。前回はサドルバッグにつけていたリアライトを未舗装路でなくしたが、今回も早速ネジがふっ飛んだ。予備のネジを持って来ていたので助かった。少し長めのネジに交換して、逆側からナットで締めた。これでラックは外れないだろう。(最初かやっておけば良かった)

 

平坦な道が続くのかと思いきや、何度か小さな山を越えて行く。暑さもあって結構バテる。

道を間違えて、道路工事中(多分、舗装路を作っている)の中に迷い込んでしまう。

トラックがどんどん砂利を運んで来るのが見える。

この辺も数年もしたら舗装路ができてしまうのかもしれない。なんか寂しい気持ちになる。

昨日は少し寒いぐらい涼しかったのに、今日は暑すぎる。建物はもちろん、木が全然ないので木陰で休むこともできない。この辺まで来ると車もほとんど見かけなくなった。

休める場所を探して走り続けたが、やっぱり何もない。

14時、かなり疲れたので遅い昼ごはんにした。お湯を沸かしてインスタントラーメンを作った。

このHOT POTの四川火鍋のインスタントラーメンがとても美味しかった。(お土産で日本に買って帰った)

インスタントラーメンの他に缶詰のスパムとパンも食べた。

ちょっとした日陰があれば良いんだけどないので、道路工事で積み上げられた石に寝転んで休憩した。

休憩して元気になり、また走り出す。

ここから先はアップダウンはほとんどなく平坦な道が続き、快調に進んで行く。

手持ちの水がなくなってくる・・・

今日は暑さのせいで飲み水の消費がやばい。昨日は1.5リットルのペットボトルの水1本で済んだのに、すでに今日は1.5リットルの水を3本近く消費している。手持ちの水がかなり少なくなってきた。

馬が水を飲んでいる水場があった。

その脇でチョロチョロと流れる小さな川で水浴びをした。水量が少な過ぎて水をすくうのも大変だったが、空のペッドボトルで水をすくって頭からかぶると、暑さが和らいでとても気持ち良かった!

とてもリフレッシュできた。

それから10kmほど進んでところで、さっき水浴びした時にサングラスを落とした事に気が付いた。戻って探すか迷ったが、ユニクロで買った安いサングラスだったので諦めて進むことにした。

だが、西に向かっているので夕方になると太陽が真正面になり、眩しくて目が辛い。やっぱりサングラスがないのはキツい。

90kmほど走ったところで目の前に大きな川が見えてきた。明るいがもうすぐ19時。そろそろテントを張っても良い時間だ。あと30km走って〈売店〉に行くよりも、川で水の補充と水浴びをして、そこにテントを張った方が良いなと思った。先ほどの水浴びの気持ち良さが忘れられないのだ。もう一度水浴びしたい!そんな気持ちになり、走って来た道を外れ川の方に向かった。

川の近くへ行くと、蚊の大群に襲われた。手・足・首、さらに顔中と、肌が出ているところは全部、蚊に食われまくった。

それでも何とか水際まで来たら、川の手前がドロドロの沼地になっていて、とてもじゃないが、水を汲めるような感じではなかった。蚊に刺されまくりながらも沼地の奥まで歩いて行ってみようかと思ったが、一歩目でサンダルが泥にハマり、これはダメだと思い逃げるように引き返した。

ここは動物たちの水場で、人が来てはいけない場所に思えた。

蚊に刺され過ぎて、経験したことがない痒みの次元に行けた。鳥肌が立っているような変な感覚で、ものすごく気持ちが悪かった。痒みが治るまで、何も考えず無心で走った。

 

少し痒みがおさまってきたので、テントを張る事にした。未舗装路を100kmちょっと走った。やっぱり舗装路とは比べものにならないぐらい疲れた。

川からはそこそこ離れているが、ここも蚊がめちゃくちゃ多くてウンザリした。

疲れ過ぎて自炊する気にならず、ビスケットだけ食べて寝ることにした。水が少ないのもあって、歯も磨かなかった。テントの中には蚊が10匹ぐらい飛んでいたが、もうどうでも良いぐらい疲れていた。

夜、動物の鼻息の音がして目を覚ました。テントの外を見ると、馬がいてビックリした。

 

vol.4へ続く。